当サイト『警察官になりたい人にそっと教える元刑事のKちゃんのブログ』では、Googleアナリティクス(要するにサイトの分析ですね)のレポートを毎日ちゃんとチェックしています。
と、これまで大阪のみなさんが不動の1位でしたが、ここにきて突如として福岡のみなさまが浮上してまいりました。
というわけで、今回はちょっと九州向きなお話をしていきましょう。
お題は「九州管区警察学校というリゾート」です。
何やらものものしい雰囲気の施設名ですが、ここへの入校はある意味で『リゾート』です。
(教官の方々、怒らないでください)
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1 九州管区警察学校とは?
出典:https://www.kyushu.npa.go.jp/0101_shoukai.html
通常、『警察学校』とは都道府県ごとにあるものですが、ここは『管区警察学校』といって、警察官になったあとで特別に教育がおこなわれる場合に入校する施設になります。
場所は福岡市博多区板付。
周辺地図はこんな感じです。
なんだかストリートビューの画像がすごく閉塞感がありますね。
一体、どんな時に管区学校に入校するのかというと、
- 昇任試験に合格して、次の階級のになる前の教育として
- 機動隊に入隊して、訓練として
という2パターンが一般的です。
(そのほかにもありますが、ちょっと特殊なので割愛します)
このうち「機動隊に入隊して、訓練として」の入校は、実際に訓練をしている様子を見ていると
非常にツラそう
なので、リゾートなんて気分ではなさそうです。
ところが、もう一方の「次の階級に向けての教育」は、リゾートと呼ぶほかありません。
2 なぜ管区学校の入校がリゾートなの?
九州管区警察学校に限らず、管区警察学校の入校には、階級が伴います。
つまり、巡査部長は巡査部長、警部補なら警部補、警部なら警部としての立場は守られるわけです。
そんな立場になって、まさか初めて警察学校に入校した時のように「何も知らないペーペー」のような扱いをされることはありません。
基本的に、それぞれの立場を尊重しながら入校する場所です。
しかも、残業なんてありません。
もちろん、当直もありません。
だから、基本勤務の時間が終わってしまえば、そこからは完全自由!
オールフリー!
17時過ぎの日課が終わった段階で、入校生は門限いっぱいまで外に出ることができます。
もちろん、飲酒もOK!
そして、九州管区警察学校がある博多区には、九州随一の歓楽街『中洲』があるので、門限の30分くらい前まで飲んでてもタクシーで帰れば全然余裕です!
私、1ヶ月半の九州管区警察学校の入校で、なんと10kgも太りました。
原因はもつ鍋とビールです…
なお、いかにリゾートであっても、最後に卒業試験というものが待ち構えています。
こればかりは各県が成績を競うため、マジにならないといけません。
手を抜いていると、帰県してから脂汗が出てしまうくらい叱られます。
ちなみに、成績優秀者は卒業後の即時昇任(長崎)であったり、給料アップ(福岡ほか)であったりと、各県が目の前にステキなエサをぶら下げてくれるので、頑張る価値はあります。
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3 悪ノリが過ぎると…逮捕されます(マジで)
nyanさんのtwitter:https://mobile.twitter.com/cosmos_42/status/122728985158352898
これは、私が九州管区警察学校の巡査部長任用科に入校していた時に起きた事件です。
鹿児島県警の機動隊員が居酒屋の女性店員に強制わいせつ行為をおこなったという事件で、当時の入校生にとってはまさに激震モノの事件でした。
舞台となった場所は居酒屋といっても、若いお姉さんが露出度の高い衣装で接客をしてくれる、いわゆる『セクシー居酒屋』だったそうですが、たとえ警察官であっても犯罪になるレベルでハメを外せば逮捕は必至です。
この事件が発生した煽りを受けて、私たちが入校していた時は「セクシー居酒屋は禁止」という御触れが出ましたが、問題はお店じゃなくて警察官自身だったはずですけどね…
4 まとめ
あまりにも取りとめのない話題で恐縮なのですが、今回のお話はここでおしまい。
警察とは?
警察官になるには?
という話題に真剣に触れ続けると、あまり面白くないというか、きれいごとばかりに感じられるかもしれないので、
警察官になった後にも楽しいことはあるよ
というのを伝えたくて執筆致しました。
九州内で警察官採用試験の合格を目指しているみなさん、まずは採用試験の合格を目指して頂き、みごと警察官として拝命した次は、お早目の巡査部長への昇任を目指しましょう。
頑張ったご褒美に、お仕事から解放される魅惑の空間、九州管区警察学校の入校というステキなリゾートがあなたをお待ちしております。
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