近畿・関西地方で警察官になりやすい府県はどこ?【2019年最新版】
大阪府を中心とした近畿・関西地方は、関東地方に次いで日本で2番目の経済圏。
大量の警察力を必要としており、採用にも積極的なエリアです。
きっと「警察官になって街の治安を守りたい!」と警察官を志している方も多いでしょう。
近畿・関西地方で警察官になりやすい、採用試験で合格しやすい府県を分析していきます。
なお、近畿地方といえば三重県を含む二府五県を指すものですが、警察組織では三重県は管区が異なります。
この記事では、二府四県の情報を紹介します。
【 目次 】
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滋賀県警察
引用:滋賀県警察のホームページ
2018年(平成30)年度の滋賀県警察の試験状況を見てみましょう。
(第1回 5月試験)
【男性 A採用(大卒)】
・受験者数 … 258人
・合格者数 … 37人
・合格倍率 … 7.0倍
【男性 B(高卒)採用】
未実施
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 61人
・合格者数 … 10人
・合格倍率 … 6.1倍
【女性 B(高卒)採用】
未実施
(第2回 9月試験)
【男性 A採用(大卒)】
・受験者数 … 57人
・合格者数 … 4人
・合格倍率 … 14.3倍
【男性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 62人
・合格者数 … 9人
・合格倍率 … 6.9倍
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 13人
・合格者数 … 2人
・合格倍率 … 6.5倍
【女性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 21人
・合格者数 … 6人
・合格倍率 … 3.5倍
難易度B+級、A(大卒)採用は第1回に勝負をかけるべし!
採用人数の絞り具合はバブル崩壊後の公務員人気の時代が再来したかのようです。
特にB(高卒)採用の絞り具合が激シブなので、かなりの倍率になっています。
A(大卒)採用でも全国の平均的な倍率を超えています。
滋賀県の難易度はBよりも少し高い『B+』級だといえるでしょう。
なお、滋賀警察の募集ポスターのイラスト。
「どこかで見たタッチだな…」と感じる方も多いはず。
『ろくでなしブルース』や『ルーキーズ』でおなじみのマンガ家 森田まさのり氏のイラストですね。
故郷のために一肌脱いだのでした。
京都府警察
引用:京都府警察のホームページ
サイバー警察として有名な京都府警察。
なんといっても「世界の任天堂」の本拠地ですからね。
では、京都府警の2018(平成30)年度の試験結果を見てみましょう。
(第1回 5月試験)
【男性 A(大卒)10月採用】
・受験者数 … 69人
・合格者数 … 12人
・合格倍率 … 5.8倍
【男性 B(高卒)10月採用】
・受験者数 … 165人
・合格者数 … 33人
・合格倍率 … 5.0倍
【男性 A(大卒)4月採用】
・受験者数 … 418人
・合格者数 … 121人
・合格倍率 … 3.5倍
【男性 B(高卒)4月採用】
・受験者数 … 362人
・合格者数 … 50人
・合格倍率 … 7.2倍
【女性 A(大卒)4月採用】
・受験者数 … 119人
・合格者数 … 17人
・合格倍率 … 7.0倍
【女性 B(高卒)4月採用】
・受験者数 … 99人
・合格者数 … 9人
・合格倍率 …11.0倍
(第2回 9月試験)
【男性 A(大卒)4月採用】
・受験者数 … 203人
・合格者数 … 31人
・合格倍率 … 6.5倍
【男性 B-Ⅰ(高卒)4月採用】
・受験者数 … 110人
・合格者数 … 17人
・合格倍率 … 6.5倍
【男性 B-Ⅱ(高卒)4月採用】
・受験者数 … 79人
・合格者数 … 21人
・合格倍率 … 3.8倍
【女性 A(大卒)4月採用】
・受験者数 … 69人
・合格者数 … 10人
・合格倍率 … 6.9倍
【女性 B-Ⅰ(高卒)4月採用】
・受験者数 … 39人
・合格者数 … 3人
・合格倍率 … 13.0倍
【女性 B-Ⅱ(高卒)4月採用】
・受験者数 … 40人
・合格者数 … 7人
・合格倍率 … 5.7倍
難易度C級、第1回試験は2倍程度だった?
引用:京都府警察ホームページ
京都府警は意外にも倍率が低めで、近畿地方ではかなり合格率が高くなっています。
中でもB(高卒)採用のⅡが倍率が低いところに注目。
B採用試験では第2回Ⅱにもチャレンジする価値が十二分にあります。
また、京都府警ホームページによると、第1回試験の締め切り直前の倍率が1~2倍程度だったことが判明しています。
駆け込みの願書提出もあったはずですが、それでも急激な増加はなかったはず。
この情報を受けて9月試験は受験者が増加するものと予想されますが、それでも難易度はかなり低めとなるでしょう。
京都府警を受験する予定の方は、今回が絶好のチャンスになるはずです。
採用には波があります。今年は絶好の波が来ていると考えましょう!
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大阪府警察
引用:大阪府警察のホームページ
注目の大阪府についても、2018(平成30)年度の試験状況を見ていきましょう。
(第1回)
【一般考査 男性】
・受験者数 …3938人
・合格者数 …788人
・合格倍率 …5.0倍
【一般考査 女性】
・受験者数 … 969人
・合格者数 … 124人
・合格倍率 … 7.8倍
【自己推薦 男性】
・受験者数 … 145人
・合格者数 … 49人
・合格倍率 … 3.0倍
【自己推薦 女性】
・受験者数 … 68人
・合格者数 … 19人
・合格倍率 … 3.6倍
(第2回)
【一般考査 男性】
・受験者数 …2067人
・合格者数 …304人
・合格倍率 …6.8倍
【一般考査 女性】
・受験者数 … 651人
・合格者数 … 44人
・合格倍率 … 14.8倍
【自己推薦 男性】
・受験者数 … 87人
・合格者数 … 11人
・合格倍率 … 7.9倍
【自己推薦 女性】
・受験者数 … 76人
・合格者数 … 19人
・合格倍率 … 4.0倍
(第3回)
【一般考査 男性】
・受験者数 …192人
・合格者数 …57人
・合格倍率 …3.4倍
【一般考査 女性】
・受験者数 … 76人
・合格者数 … 19人
・合格倍率 … 4.0倍
【自己推薦 男性】
・受験者数 … 7人
・合格者数 … 3人
・合格倍率 … 2.3倍
【自己推薦 女性】
・受験者数 … 12人
・合格者数 … 2人
・合格倍率 … 6.0倍
難易度B級、年に3回のチャンスを最大限に活かすべし!
大阪府警ではホームページに大卒・高卒の合格倍率が公開されていません。
試験の実施結果を見ると、第1回・第2回・第3回の倍率にそれぞれ開きがあることがわかります。
事前にどの回の試験が合格しやすいのかを把握するのは困難ですが、大阪府で警察官になりたい人は 「とにかくすべての機会にチャレンジすること」を強くおすすめします。
合格のコツは「何度でも受験すること!」です
大阪府警察を受験したいと考えている方は、あわせてこちらの記事もご覧ください。
兵庫県警察
引用:兵庫県警察のホームページ
兵庫県警察は日本国内でもっとも警察官を必要としている県警察です。
なぜかというと、ご存知の方も多い最大勢力の暴力団が本拠地を構えているから。
では、兵庫県警察の2018(平成30)年度の試験実施状況を見ていきましょう。
(第1回)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 753人
・合格者数 … 190人
・合格倍率 … 4.0倍
【男性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 640人
・合格者数 … 86人
・合格倍率 … 7.4倍
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 168人
・合格者数 … 34人
・合格倍率 … 4.9倍
【女性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 159人
・合格者数 … 12人
・合格倍率 … 13.3倍
(第2回)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 316人
・合格者数 … 46人
・合格倍率 … 6.9倍
【男性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 515人
・合格者数 … 121人
・合格倍率 … 4.3倍
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 81人
・合格者数 … 14人
・合格倍率 … 5.8倍
【女性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 161人
・合格者数 … 31人
・合格倍率 … 5.2倍
(第3回)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 80人
・合格者数 … 12人
・合格倍率 … 6.7倍
【男性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 95人
・合格者数 … 24人
・合格倍率 … 4.0倍
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 28人
・合格者数 … 6人
・合格倍率 … 4.7倍
【女性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 48人
・合格者数 … 14人
・合格倍率 … 3.4倍
難易度C級、2019(平成31・令和元)年は採用人数増員!
兵庫県警察はちょうど組織改編の真っただ中。
特に、実質勤務員が1日1名となる「一人交番」の存在が危惧されていることから、大幅な増員が予定されています。
各回・各区分において10名以上の増員が予定されているほか、女性警察官の大幅増員が公表されているので、2019年試験に勝負をかけるべきでしょう。
女性警察官の増員は時期が終わるとしばらく見込めません!今が最大のチャンスです!
気になる増員情報はコチラをごらんください。
※2019年4月現在では第3回試験の情報までは更新されていません。
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奈良県警察
引用:奈良県警察のホームページ
奈良県警察の2018(平成30)年度の試験実施状況を見ていきます。
(第1回 5月試験)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 196人
・合格者数 … 34人
・合格倍率 … 5.8倍
【男性 B(高卒)採用】
未実施
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 41人
・合格者数 … 6人
・合格倍率 … 6.8倍
【女性 B(高卒)採用】
未実施
(第2回 9月試験)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 76人
・合格者数 … 10人
・合格倍率 … 7.6倍
【男性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 147人
・合格者数 … 20人
・合格倍率 … 7.4倍
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 18人
・合格者数 … 2人
・合格倍率 … 9.0倍
【女性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 29人
・合格者数 … 6人
・合格倍率 … 4.8倍
難易度C+級、わずかに増員あり!
奈良県警察は2018年に採用を絞ったため、今期の2019年はわずかに採用を増員する予定です。
5月試験の男性A採用では、締め切り直前の倍率が2.6倍とかなり競争率が低くなっているので、難易度がかなり下がっているといえます。
くわしくはコチラ。
ただし、この情報を受けて9月試験では「今年は合格しやすい!」と出願が殺到するおそれもあります。
奈良県が公表する情報にもしっかりと目を向けてチェックしていきましょう。
また、奈良県警察の特徴として、一次試験が厳しめのようです。
常に一次試験で受験者の半数まで絞る傾向があるので、学科試験対策の強化は必須です。
ほぼ確実に半数まで絞ってきます!一次対策を徹底しましょう!
学科試験対策については、こちらの記事をご覧ください。
和歌山県警察
最期に紹介するのは和歌山県警察です。
2018(平成30)年の試験実施状況をみてみましょう。
(第1回 5月試験)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 135人
・合格者数 … 25人
・合格倍率 … 5.4倍
【男性 B(高卒)採用】
未実施
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 40人
・合格者数 … 6人
・合格倍率 … 6.7倍
【女性 B(高卒)採用】
未実施
(第2回 9月試験)
【男性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 52人
・合格者数 … 5人
・合格倍率 … 10.4倍
【男性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 149人
・合格者数 … 24人
・合格倍率 … 6.2倍
【女性 A(大卒)採用】
・受験者数 … 15人
・合格者数 … 6人
・合格倍率 … 2.5倍
【女性 B(高卒)採用】
・受験者数 … 58人
・合格者数 … 19人
・合格倍率 … 3.1倍
難易度C+級、女性は増員傾向
和歌山県警察もわずかに増員傾向です。
また、前年の第2回A採用が高倍率化したので、2019年は受験を避ける人が増えて倍率が下がることが予想されます。
真剣に警察官採用試験の合格に向けてチャレンジする人にとってはありがたいことですね。
さらに、女性警察官の採用はさらに増員傾向がみられます。
他府県では高倍率になりやすい女性警察官ですが、和歌山県では2~3倍の低倍率になっているので、女性警察官を目指している人にとってはチャンスですね。
女性警察官は「一次試験は90%以上が合格」ということもあるから、出願状況によっては早めに二次対策をしたほうがいい場合もあるよ
二次試験対策にはコチラの記事をどうぞ!
結論!近畿地方で警察官になりやすいのは兵庫県だ!
2018年の試験実施状況と本年度の採用予定を照らした結果、近畿地方で一番警察官になりやすいのは兵庫県です。
兵庫県警は他県からの共同試験による採用もあるため、ほかの地方から「警察官になれるのならどこでも頑張るぞ!」という方にとってもねらい目となります。
また、京都府警も倍率が低下する傾向なので要チェック!
受験予定の方は万全の状態で試験に臨みましょう。
ぜひ、今回の情報をもとに警察官採用試験の受験を有利に進めてください!
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