公務員専門学校に行けば警察官になれる?独学VS公務員専門学校
これまでに警察官採用試験の合格を目指してチャレンジしながら、いま一歩の力が及ばず合格できなかった人なら一度は考えたことがあるでしょう。
「公務員専門学校にいけば、警察官に合格できるのでは?」
独学で警察官採用試験の勉強をしている人だと、ライバルたちが専門学校でものすごい情報を入手したり、独学では手に入らないような試験情報や問題を知らされているのではないかと気になってしまいますよね。
すでに負けている気がしてしまうのだよ…
そこで今回は「公務員専門学校に行けば警察官になれるのか?」を検証してみましょう。
今回は実際に警察官採用試験に合格した人にインタビューして、リアルな体験談を話してもらいました。
公務員専門学校に入学しようか、それとも独学でやり抜こうか…
そんなお悩みを抱えている方は必見です!
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【目次】
- 公務員専門学校ってどんなところ?
- 公務員専門学校に通う3つのメリット
- 実際どう?公務員専門学校にかよって警察官に合格した人に聞いてみた!
- どこがおすすめ?公務員専門学校の選び方
- 「専門学校に通う」と「独学」の中間?
公務員専門学校ってどんなところ?
まずは公務員専門学校とはどんなところなのかを見ていきましょう。
専門学校っていうくらいだから、きっと「警察官になるための必勝法!」みたいなことを伝授してくれるはずです。
公務員専門学校って専門学校なの?それとも予備校?
公務員専門学校を「塾のようなところ」とあなどってはいけません。
公務員専門学校の中でも、有名な『大原学園』などは専門学校として学校法人化しています。
たとえるなら、保育士や美容師になるために進学する先が専門学校であるのと同じで、警察官になるために公務員専門学校へと進学するという構図が成立しています。
公務員専門学校といっても実際には専門学校としての立ち位置にいるわけではないのが『予備校』です。
こちらは誤解を招かないように『公務員予備校』と呼ばれていますが、実際にはひとまとめに公務員専門学校と呼ばれることが多いようです。
とりあえず仕訳けるとすれば、
- 専門学校として進学する先が『公務員専門学校』
- 浪人、社会人が通うのが『公務員予備校』
というのがしっくりきますね。
※ここでは便宜上、公務員専門学校で統一してお話しします。
コースに応じて「みっちり」でも「ゆっくり」でもOK!
公務員専門学校のカリキュラムは、大雑把にいえば「みっちり」と「ゆっくり」に分かれています。
まずは「みっちり」コース。
こちらは、朝から夕方までがっつり講義が詰まった、まさに『学校』なコースです。
なかにはクラブ活動やサークルなどで趣味の高揚と体力の充実を図る学校もあって、警察官になってからの集団生活に役立ちそうですね。
「ゆっくり」コースは、主に夕方から夜間にかけての講義で、感覚的には塾や予備校に似ています。
必要な講義を取捨選択して受講しやすく、特に社会人として働きながら警察官を目指している人にマッチしていますね。
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公務員専門学校に通う3つのメリット
公務員専門学校というからには、独学では手に入らない強力なメリットが欲しいところです。
実際のところ、警察官を目指しながらも独学で頑張っている方だと「どんなメリットがあるんだろう?」と気になるところ。
では、公務員専門学校に通うことで得られる3つのメリットを紹介しましょう。
3つもあるの?!うおー!
メリット① 出題傾向の分析によるムダのない講義
警察官採用試験の合格を目指すならもっとも重要視するのが「一次試験にパスできるのか?」ということです。
論文試験は「ちょっと苦手かな」と感じたとしても、どちらかというと「あんまり勉強しても意味がない」という感覚があるでしょう。
それはそれで間違いではありますが、でも、勉強の時間配分としては学科よりもコンパクトにして十分です。
わずかな対策と活字を読んで理解する能力があれば及第点は誰でも取れます。
それよりも大事なのは、海のように広い一般常識や学校で習った勉強の成果を問う一次の学科試験です。
大海原を航海するには、海図・コンパス・航海士などの水先案内人が必要であるように、学科試験をパスするには相応のアイテムが必須です。
そして、警察官採用試験における『それ』は、次のようなものになります。
- 以前の試験問題はどのようなものだったのかを示す『過去問』
- 今年はどのような問題が出るのかを予測する『出題傾向』
この『過去問』と『出題傾向』という二大アイテムを豊富に持っているのが公務員専門学校です。
公務員専門学校の講義は、過去問と出題傾向に支えられて構築されています。
限られた時間の中で合格のためのスキルを詰め込むのですから、ムダにできる時間はありません。
一コマずつの講義すべてに、合格に向けたエッセンスが満載です。
メリット② 面接などの対策もできる
公務員専門学校のカリキュラムの中には、体力向上のための時間など、学科試験だけにとどまらない講座が充実しています。
そして、独学派が学科試験の対策でヒーヒー言っているタイミングでも、学科試験の合格を信じて疑わずに面接試験や集団討論の練習をしています。
ここが独学との大きな差であり、独学ではどうやっても経験できない学習のひとつでもあります。
なかには『元人事担当』などの講師をお招きしての特別レッスンなども開催されているので、うらやましい限りでしょう。
特に、これまでの試験で一次の学科はパスしたのに二次で落とされたという受験生にとっては、このメリットは魅力的です。
これはホントにうらやましい…
メリット③ チューターによる試験対策のサポート
公務員専門学校には『チューター』が存在します。
チューターといえば予備校に通ったことがある方ならご存知の存在ですが、要は学生と講師の中間に立って分からないことや不安なことを指導してくれる存在のことです。
クラス担任的な存在であったり、学年指導の先生的でありながら、おおむね若い世代の人が選ばれるので「お兄さん・お姉さん」のような存在でもあります。
独学で警察官採用試験の合格を目指しているみなさんは、きっと胸の中にある不安や悩みを打ち明ける場所もないでしょう。
ところが、公務員専門学校にはチューターがいるので、なにげなく不安や悩みを聞いてもらってアドバイスを受けることができます。
この違いも非常に大きく、モチベーションの維持が容易になるという点で強力なメリットだといえます。
お悩みを聞いてもらえるだけでもアガるもんな!
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実際どう?公務員専門学校にかよって警察官に合格した人に聞いてみた!
私自身はバッキバキの独学合格派なのですが、私の警察学校時代の同期生には「公務員専門学校に通った」という人が結構います。
そこで、実際に公務員専門学校に通って合格を手にした経験がある人にインタビューしてみました!
インタビューに答えてくれたのは、私の同期生の通称『いとうちゃん』です。
―どうも、いとうちゃん!
ひさしぶりだね
― さっそくだけど、いとうちゃんは公務員専門学校にはいって警察官になった人だよね。独学と専門学校とで「どっち?」って迷っている人のためにインタビューさせてよ。
なんでも聞いてくれ!
― いとうちゃんは何で公務員専門学校に入ったの?その前の年に試験で落ちたとか?
そういうこと、ずけずけと言うなよ!
― で、一念発起ってわけね。
まあそういうことだよ!
― 実際のところ、公務員専門学校にいって良かった?
合格できたのは間違いなく専門学校のおかげだよ。オレ、計画性ないし独学に向いてなかったから…
― しってるよ、警察学校の卒業試験の順位、どんけつに近かったよね…
だから、ばらすなよそういうの…
公務員専門学校ってどんな勉強をするの?
― 公務員専門学校ではどんな勉強をしてたのかを教えてよ。
学科はホントにひととおりだよ。全科目、くまなく…
― それは大変そうだね…
まあ、計画性のないオレにとっては学校と同じ感じで講義形式でやってもらったほうが頭には入りやすかったかな
― やっぱり模擬テストとかあるわけ?
何回か大きな模試があるけど、毎日みたいに演習問題のテストがあったよ
― 反復演習ってことだね。
おかげで実力はついたよ!
― 論文の勉強もあるの?
一次試験のかなり前から論文の練習があって、添削してもらえるからいい練習になったよ
― で、実際のところ、公務員専門学校で勉強したところは試験で出題された?
専門学校が作った予想問題があったんだけど、そのまま出題された問題も何個かあったなぁ…
― でも、まるまんま同じ問題ってわけでもないよね?
さすがにそれは黒い陰謀を感じるでしょwwでも「全然わかんない!」って問題はほとんどなかったよ
― そうだよね、それくらい「これが出るぞ!」ってねらい打ってくれないと、ズボラないとうちゃんが合格するはずないもの。
もう帰っていいかな…
面接対策とかってどう?
― 面接の練習もあるんでしょ?
もちろん!何回も繰り返し面接や討論の練習をしたよ
― どんな人が面接官の役をするの?
日ごろはいつもの講師だったりするけど、何度か県警のOBとかいう人が呼ばれてきて面接官をやってくれたね
― ちょっと豪華だね、それは…
県警OBの人の面接はホントに実践的だったし、講師とは違ったアドバイスももらえてよかったよ
― 「キミなら大丈夫!」みたいな太鼓判をもらえるとか?
いや、なんどもダメ出しをくらったよwwでも、そのおかげで実際の面接のときにも心が折れずに済んだんじゃないかな?
― そうだよね、いとうちゃんって、すぐ落ち込むから…
ホントに帰るぞ!!
警察官採用試験の合格を目指している人にひとこと!
― じゃあ、最後にいとうちゃんからひとこと!
独学派の人でも合格できないわけじゃないし、公務員専門学校が絶対ではないよ
― え?意外…
でも、なんのガイドもなしに合格を目指すのも大変だし「絶対に合格するぞ!」っていうモチベーションを高めるには専門学校はすごく有意義だと思うよ
― あー、それはあるかも…独学派は情報についていけない気がするのが怖いからね。
だから、計画的に勉強できる人は独学でもいいけど「次回で絶対に合格する!」って意気込んでいる人には公務員専門学校をおすすめするよ
― いとうちゃん、今日はありがと!
また呼んでね~
ちょっと意外なトークもありましたが、実際に公務員専門学校に通って警察官採用試験に合格した人は
「公務員専門学校にいって良かった!」
と感じているようですね。
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どこがおすすめ?公務員専門学校の選び方
公務員専門学校は、やはり合格実績の高さを基準に選ぶのがベストでしょう。
CMでおなじみの『大原学園』は全国に校舎を持つ最大手で、なんと一次試験の合格率は90%以上!
また、各地には大手のほかにもローカルの公務員専門学校がたくさんあるので、都道府県職員である警察官を目指すならローカル校ならではの実績とネットワークを信用するのも良いでしょう。
「専門学校に通う」と「独学」の中間?
公務員専門学校に通うのは大変そうだし、でも独学だけってのも不安…
たしかにそうでしょう。
私も独学で頑張っていたときには「もっと効率がよくて、それでいてテンションがあがる勉強法ってないのかな?」と感じていました。
そこでおすすめしたいのが『通信講座』です。
東京リーガルマインド(LEC)では、警察官をはじめとした公務員試験対策の講座を開講しています。
スマホ対応の「聞く学習」や有名講師の授業をオンラインで視聴できるサービス、さらに講座の動画をスマホに保存してオフラインでも視聴できるサービスなどが満載!
もちろん毎年の合格者数も多数なので、独学のツールとしては最適です。
また、LECは書籍の刊行でも有名。
特に公務員試験で圧倒的に多くの人が苦手とする数的推理などの参考書としてはLECの右にでる会社はありません。
なかでもテッパンでおすすめなのが『畑中敦子』先生のシリーズです。
高卒程度公務員試験畑中敦子の天下無敵の数的処理! 1/畑中敦子/東京リーガルマインドLEC総合研究所公務【1000円以上送料無料】 価格:1,512円 |
実は私も買いました!
だって、過去問をかなり問いても数的処理だけは不安が残ったので…
これはオレも買ったぞ!
試験対策の参考書に関する過去記事はこちら↓
LECのほかにも、通信講座で警察官採用試験の合格を目指す講座はたくさんあります。
「どれにすればいいのか…」と迷ってしまう方は、資料の一括請求を利用すると便利ですよ。
こちらの『BrushUP学び』では通信講座を比較できるので、まずは資料請求をしてみてはいかがでしょうか?
手元に資料が届けば、スマホでサクサク探すのとはまた違ってじっくりと検討することができますよ。
通信講座といえば有名なのが『ヒューマンアカデミー』でしょう。
ヒューマンアカデミーでは警察官・公務員の試験対策講座も用意されています。
資料請求だけなら無料!
できるだけたくさんの情報を集めて比較するのは、警察官になってからも必要になるスキルなのでここでさっそく発揮しちゃいましょう!
独学でも公務員専門学校でも、要はヤル気と「まず一歩」
公務員専門学校にいけば「必ず警察官になれる!」というものではありません。
せっかく専門学校に入っても、だらだらと目的意識もなく受講していたのでは時間とお金の無駄遣いです。
絶対に必要なのは本人の『ヤル気』ですが、ヤル気だけを振りかざしても合格はできません。
独学にするならまずは過去問や参考書を買う!
サポートを受けたいなら公務員専門学校や通信講座の資料を取り寄せてみる!
こういう「まず一歩」を踏み出すのが大切です。
その場で足踏みしていても警察官にはなれませんよ。
まずはあなたの足を一歩前に踏み出してみましょう!
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