警察官になりたい人にそっと教える元刑事のKちゃんのブログ

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一生つきまとう『元警察官』の肩書きとのお付き合いについて

2018年9月10日、こんな記事を見つけました。

 

「元警察官、入店を巡って飲食店員を切りつけ逮捕」

↓元記事はコチラ↓

http://news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/15283610/

 

この事件をザックリまとめてみると、

9月8日午前8時半ころ、元神奈川県警巡査長の男(37歳)が、神奈川県大和市の飲食店に、閉店しているにもかかわらず入店しようとして店員に断られ、これに立腹して所持していた刃物で店員を切りつけた

という内容です。

 

筆者Kちゃん、40歳の元巡査部長(勝った!)なんですが、腹の底にズシッと思く暗い感情を感じずにはいられません。

 

今回は「一生付きまとう『元警察官』の肩書きとのお付き合い」について、感じるままに語らせて頂きます。

 

 

 

1 マジで一生ものの『元警察官』の肩書き

 

警察官は、退職する前に必ず「警察官を退職するということ」についてのレクチャーを受けます。

 

定年退職によってご勇退された諸先輩方は、会議室などで一同にレクチャーを受けるそうですが、私のように中途半端なタイミングで退職すると、個別面接によってレクチャーを受けることになります。

 

その中でも強く注意されたのが『元警察官』という肩書きが一生つきまとうということです。

 

私の場合、意外とフランクな雰囲気の中でレクチャー(という名の面接)がおこなわれたため、非常にザックリとした表現で

“ あー、Kちゃん、なんか事件を起こしたら『元警察官』って報道されちゃうから、マジでやめてね ”

と言われました。(実話です)

 

実際、元警察官という肩書きは犯罪で逮捕されれば必ず表記されています。

・「元警察官による犯行」

・「犯人は元警察官で…」

・「元◯◯(階級)の男が逮捕」

退職後の経過年数に言及している報道は稀ですが、中には

・「元警察学校の学生」

なんて見出しも見たことがありました。

 

元警察官ってことは、すでに警察官じゃないんですから、そこまで大々的にアピールする必要があるのか?と疑問に感じて止みません。

元検察官が弁護士に転向して刑事事件の被告人を弁護しているのも問題ではないのか?と言いたくなってしまうんですよね。

だって、捜査側のノウハウを持ってよりビジネスライクな職種に転向し、しかもそのノウハウを活かしてるわけでしょ?

ズルいじゃないですか!

 

ちょっと脱線しましたが、こんな感じでどうも『元警察官』という肩書きは一生付きまとうようです。

 

2 まるで問題児扱いの『元警察官』

 

私、周囲の方々からよく

“ なにやってクビになったの?ヤバイこと?? ”

と尋ねられます。

 

一応ここでも弁明しておきますが、私は依願退職したのであって、断じて免職を受けたのではありません!

 

そんな私でも、周囲からは「警察辞めたってことは、なにか居られなくなるようなことをしたんだろ?」と思われちゃってるわけです。

 

なぜか『元警察官』はやたらと問題児ではないかという目で見られてしまいます。

 

じゃあ『元飲食店従業員』も『元プロ野球選手』も『元モーニング娘。加護亜依』もみんな問題児じゃないか!(加護亜依ちゃんは問題児だったかもしれませんが…)

 

また熱くなってしまいました…

 

どうやら「フツーにやってたら辞めるわけないんだから、辞めるってことは問題があるんでしょ?」と思っている方が非常に多いようです。

 

では、ガソリンスタンドのアルバイトは何か問題があって辞めるんですか?って聞きたくなりますが、そんなのは職業を勝手に値踏みしているだけでしょう?

だって、警察官だって「別のことをやりたい!」と思えば退職するんですから。

 

たしかに、ほかの職業以上に「辞めます」を言いにくい職業ではあります。

非常に有難いことに「辞めます」を口にしたら、いろいろな方が代わる代わる「考え直せよ」を言いに来てくれます。

私の場合は「今日は年次休暇でいいから」と会議室に閉じ込められて、お世話になった歴代の上司方々総勢10名のみなさまが回転式で面接をして引き止めてくれました

自分で決めたことなので引き下がりはしませんでしたが、私を刑事1年目でしっかり鍛えてくれた上司の前では不覚にも涙してしまいました。(それでも引き下がらなかったけど)

 

また脱線しましたが、少なくとも私は『問題児』だなんて思われていなかったのに、外社会ではやたらと『問題児』扱いです。

もう慣れましたけどね(笑)。

 

3 『元警察官』としての使命

 

いわゆる職業病って、ずっと治らないもんじゃないですか。

もちろん、元警察官も経験年数によってはしっかりと職業病が染み付いています。

 

たとえば、私は酔っ払いだろうがケガ人だろうが、目の前に救護を要するかもしれない人がいれば必ず声をかけてしまいます。

目の前で交通事故が起これば、お節介にしかならないかもしれないけど「ケガはしてませんか?」と駆け寄ってしまうし、警察官が到着するまで交通整理することもあります。

 

『元警察官』は、退職してほかの仕事をしていようと、つい警察官ばりの動きをしてしまうものです。

 

これって、世の中の役に立っていると思いませんか?

少なくとも、私はそう自己評価しています。

 

これが『元警察官』である自分の使命だと思っています。

 

別に警察社会は私の働きになんて期待していないのは知っているんです。

でも、困っている人を助けるのに『現役警察官』という肩書きは必須じゃないですよね。

 

私には、

“ 警察官じゃなくなっても、人を助けることはできる ”

という矜持があります。

まあ、警察官じゃなくなったからできないレベルの人助けもあるんですが、それは「信用できる刑事がいるから相談してみなよ」って水を向けるようにしています。

 

つまるところ、私は

“ 困っている人と警察をつなぐパイプ”

のような立ち回りが自分の使命だと考えているわけです。

 

4 まとめ

 

まとめるほどのこともなく、ただ自分の思いを語ってしまいました。

 

警察官を目指しているみなさんには、合格・採用のあかつきには、将来的に『元警察官』という肩書きがセットでプレゼントされます

 

私の場合、今のところはこのブログを書くこと以外にメリットを感じてはいないのですが、これからも『元警察官』の肩書きと仲良くお付き合いしていく所存でございます。