【緊急注意!】佐川急便を装った詐欺メールにご注意を!
佐川急便から不在連絡のメールが届いたぞ~
ちょっと待った!それ、詐欺メールかもしれないですよ!
佐川急便を装った詐欺サイトに誘導される迷惑メールが確認されています。
この情報自体は以前から私も知っていましたが、なんと本日、私のiPhoneあてにもショートメールで送られてきました。
元刑事であり、しかもその前には元佐川男子だった私のもとにこんな詐欺メールを送信してくるとは、不届きなヤツがいるものです…
今回は、警察官採用試験の合格を目指しているみなさんが悪質な詐欺メールの被害に遭わないための緊急企画です!
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【目次】
佐川急便を装った詐欺メールの存在について
引用:佐川急便ホームページ
すでに2018年中に何度か話題になっていた「佐川急便を装った詐欺メール」ですが、本日、2019年3月25日付けで、佐川ホールディングスのホームページでも注意喚起が更新されています。
で、実際に本日、私のiPhoneに送信されてきたのがこちら。
こんなのです。
で、ここに記載されているアドレスは「sa」を使っていたり、わざわざ「.com」のドメインを取得していたりとなんだか信用性が高そうな雰囲気です。
実際にアクセスしてみた!
すぐに「こりゃ怪しいヤツだ」と見抜いた私。
だって、元刑事だし、そもそも初めて就職した会社は佐川急便だし。
警察官になれなかったらそのまま今でも佐川急便にいたと思うくらい、佐川急便という運送会社を愛していたので、こんなの許せないんですよね。
そこで「絶対にブログに書いてやる!」と意気込んで、アクセスしてやりました!
さて、どんなヤツが出てくるのか…
はい、即・詐欺判定でした!
でも「もしかしてお荷物かも…」と思っている方や、実際に荷物が届く予定の方はまだまだ疑わずに「詳細を表示」にしちゃいますよね。
うむ、しつこいまでの警告によって、さすがに多くの方が疑いを持つはずです。
でも、それでもアクセスしちゃうかも…
怪しいのでPCでアクセスしてみた!
迷惑メールや詐欺メールを「ちょっと見てみようかな」と思ったときに有効なのがこれです。
PCでアクセスしてみる
ウイルス対策などが万全なPCなら、ちょっとくらい危険なサイトをのぞき見してもちゃんとセキュリティソフトがプロテクトしてくれます。
で、出てきたのがコチラ。
引用:
※アクセス注意!詐欺サイトです
まあ、ご本家によく似たつくりですが、背景が作りこまれていないし、雑ですね。
ここで注目したいのが、画面右下の部分です。
このように、何やら「貨物追跡サービス」と題されたアプリケーションをインストールするような流れになっています。
ちなみにご本家はこのようになっています。
引用:佐川急便ホームページ
この違いは一目瞭然ですね。
さすがにこれは騙されないでしょう!
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さらにアクセスすると…?
怪しいので自分のiPhoneでアクセスするのはここまで。
ここからさらにアクセスすると「いかにも佐川急便」なアプリのインストールを求められます。
このアプリ、インストールしてしまうとスマホの個人情報ががっつり抜かれてしまうという超悪質なもの。
androidのスマホではウイルス感染してしまい、iPhoneではappleIDを盗まれて勝手に買い物をされる被害が発生しているとか…
絶対にインストールしちゃダメですよ!
また流行するかも?
詐欺には『流行』があります。
たとえば、架空請求メールが流行る時期があれば、オレオレ詐欺が流行る時期もあり、訪問型が流行る時期があったりもします。
これは、犯行グループの誰かが逮捕され、有罪になり、刑務所での服役を終えて出所するとまた同じ手口でグループを形成するからです。
詐欺師って懲りない連中なんですね
おそらく、今回の詐欺メールも数週間以内に姿を消しますが、また数か月後や数年後には復活するでしょう。
そのときは、佐川急便ではない運送会社や別のインフラがネタになるかもしれません。
みなさん、詐欺にはご注意を!
※今回は細心の注意を払って詐欺サイトにアクセスしています。面白がってアクセスしてしまうと不意な被害を受けてしまうかもしれないので、詐欺メールがきてもアクセスは控えるようにしましょう。
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柔道・剣道の経験者は有利?採用前に道場に通ったほうがいい?
警察官になるためには、高卒で10カ月、大卒で6カ月の『初任科』と呼ばれる教育を受けることになります。
どこで?
もちろん『警察学校』ですよ。
そして警察学校では、術科訓練のひとつとして『柔道』または『剣道』の訓練を受けることになります。
「へー」なんて笑ってる場合ではありません。
警察学校の柔道・剣道の訓練は、高校の授業でやってきたソレとはまったく別次元!
もしあなたが「体力に自信がない」のであれば、ぜひともおすすめの生きる術を伝授します。
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【目次】
術科訓練は過酷を極める!
警察学校の術科訓練は「キツい」なんて生易しい言葉では語ることができません。
正直いって、メチャクチャにされます。
これは脅しではないんです。
本当にメチャクチャにされます。
私は、生まれて初めて人間がボロ雑巾のようになったのをこの目で見ました!
当時のことを思い出すと取り乱してしまいそうになりますが、本当にそれくらい過酷な訓練になります。
私が警察学校生だったころの柔道の師範は、超有名な世界的柔道選手T・Aさんのお父上。
岩のような巨大、唇には歴戦の証とも思える古傷、筋肉のつき過ぎで左右に揺さぶられるようにノシノシ歩く様…
学生の間では「子熊くらいになら勝てるのでは?」とウワサされるほどでした。
こんな方が、まさか「これから警察官になる」という血気盛んな若者に、チビッコ柔道みたいなソフトな訓練を課してくれるはずがありません。
もっとも近いイメージは、ヒグマがニコニコと川で手を軽く叩いてシャケを狩る姿です。
あんなイメージで、柔道経験者も未経験者もコテンパンにやられました。
「コテンパンに」という表現が古くさく感じるかもしれませんが、きっとあなたも感じるはずです。
「ホントに『コテンパン』という言葉がピッタリだ…」と。
柔道・剣道は選択式!強いのはどっち?
警察学校の術科訓練は、柔道・剣道の選択式になっています。
もしかすると、都道府県の運用によって多少の差があるかもしれませんか、全員に「両方を」と課すことができない「ある事情」があるからです。
さて、実際に警察学校での生活を経験した私がおすすめするのはどちらかというと、間違いなく『剣道』です。
剣道は、キツいといっても「人間ボロ雑巾」のようになることはありません。
手足が痛いとか、皮が剥けたとか、そんな些細なダメージしか受けません。
大げさかもしれませんが、柔道ばかりは「身の危険」を感じることになります。
- 高校の授業でやったから
- 小さいころに道場に通っていたから
- なんとなく体力がつきそうだから
こんな安易な理由で柔道を選ぶと、6カ月ないし10カ月の間、後悔の連続になります。
ただし、体力はつきます。
一対一の対人戦なら、柔道を身に付ければ相当なレベルの戦闘力を誇ることになります。
『逮捕術』という全員対象の術科訓練では、剣道選択者よりも明らかに柔道選択者のほうが強力です。
剣道選択者が言うには「間合いを詰められたらこっちの負け」だとか。
柔道をある程度できるようになると、手でつかめる範囲の相手にはそうそう負けることはありません。
このあたりが「警察官は強い」といわれている理由の1つです。
走る、跳ぶ、持ち上げるなどの体力面では消防官や自衛官のほうが強力ですが、個々の戦闘力については警察官のほうが対人戦に優れています。(ただし武器の扱いは自衛官のほうが上手です)
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経験者は採用試験でアドバンテージを得られる!
警察官採用試験には『武道採用』という枠があります。
柔道・剣道のほか、都道府県によっては弓道などほかの武道でも採用枠があります。
ただし、毎年の武道採用の枠は非常に小さく、地方では年に3~5人程度しか採用されません。
言うなれば「都道府県でトップクラスにならないとダメ」ということ。
部活動などで柔道・剣道をしている人の中には「将来は警察官に」と志している人が多くいますが、都道府県大会でベスト3程度の実力がないと合格は難しいでしょう。
しかも、採用試験は新卒に限らないので「過去のツワモノ」が受験してくる可能性もあります。
現実的に武道採用で合格するには、内定をもらうレベルじゃないと無理。
それならいっそのこと、武道経験者も一般枠で受験するほうが利口です。
一般枠でも、面接などの評定には確実にプラスに働きます。
同じ点数の武道経験者と未経験者であれば、間違いなく武道経験者が採用されます。
柔道・剣道に限らず、武道経験者、特にその中でも成績優秀な人はアドバンテージがあると考えてください。
かといって経験を積む必要はない?
「採用試験でアドバンテージを得られる」といわれると、真面目なみなさんはきっとこう考えるのでしょう。
「じゃあこれからでも道場に通ったほうがいい?」
たしかに、それはそうかもしれませんが…
はっきり言って「時間のムダ」になります。
もし、これまでに中学校・高校の部活動や個人の道場に通っていた方なら、ぜひ道場の稽古に参加してください。
たまにはいい汗をかくのも、採用試験合格の秘訣です。
二次試験の面接でも「以前通っていた道場の稽古にも参加しています!」といえることは良いネタづくりにもなるでしょう。
でも、わざわざ初心者が道場に通い始める必要はありません。
そんなことをしなくても、合格すればこれから毎日のように柔道・剣道の訓練が待っています。
わずかなアドバンテージのために時間と体力を費やすくらいなら、1問でも多く過去問を解いたほうが絶対に合格率が上がります。
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体力に自信がない人には剣道がおすすめ!
これまでにあまりハードなスポーツをしてこなかった人にとって、ここまでの説明は脅しのようにしか感じられないでしょう。
だって、コテンパンですから…
でも、それでも警察官になりたい!というあなたは、警察学校に入ったらぜひ剣道を選択してください。
剣道の稽古というのも、楽ではありません。
竹刀の素振りをすれば腕がちぎれそうになるくらい痛いし、裸足で板張りの道場を走り回ることになるので足の裏をすりむいたり皮が剥がれたりもします。
竹刀で打たれた場所はミミズ腫れになるし、面をつけ続けると頭痛がクセになったりもするでしょう。
それでも!
剣道選択者はまだ訓練が終わった後でも余裕があります。
柔道選択者がボロ雑巾になって部屋でダウンしていても、剣道選択者は次の行動に移るだけの余裕が感じられていました。
体力に自信がないなら、絶対に剣道一択です!
剣道選択のためにお金を貯めておく
剣道を選択する唯一のハードルは「お金がかかること」です。
親やきょうだいの防具があれば自前でも大丈夫ですが、もし自前の防具がなければ一から買いそろえる必要があります。
警察学校であっせんがありますが、それでも10~15万円くらいの出費は覚悟しておく必要があるでしょう。
【体力に自信がない人が術科訓練で生き残る術】
体力に自信がない→剣道を選択する→防具購入のためのお金を貯めておく
採用試験に向けた勉強をしながら、しっかりお金を貯めておきましょう。
訓練はキツイが自信は身に付く!
警察学校の柔道・剣道は、本当にキツイの一言です。
でも、その苦しみを耐え抜いてこそ、自らの身体と精神を鍛えることができます。
この訓練に耐え抜いたという自信は、後になって絶対に役に立ちます。
実際に現場に出るようになって、暴力団員やイキってるお兄ちゃんたちと対峙しても警察官がひるまないのは「権力があると思っているから」ではありません。
「こいつらが襲ってきても負けない自信があるから」です。
もし「強くなりたい!」と思うなら、あえて柔道を選択するのも良いでしょう。
私は、経済上の都合で柔道を選択し、警察学校生の間は非常に後悔しましたが、今となっては「柔道を選択してよかった」と感じていますよ。
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【学科演習】警察官採用試験の判断推理・その1「正直者を探せ」
2019年3月も終わりに差しかかってきました。
当ブログの読者の方やTwitterのフォロワーの方からも
「そろそろ勉強を始めないとやばいですか?」
というご質問をいただくことが多くなってきましたね。
そこで今回からは【学科演習】と題して実際に警察官採用試験で出題されてきた過去問をアレンジして「1回につき1問だけ」を解説していきます。
私が教える警察官採用試験合格への必勝法は『過去問』にこだわることなので、みなさんのお手伝いになれるはずと確信しています。
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判断推理のテッパン「正直者を探せ」
学科試験の多くは、学校で勉強したことがある分野ばかり。
いわば『おさらい』的な問題が多いわけですが、学校で習うことがない公務員試験特有の問題といえば『判断推理』や『数的推理』です。
今回は判断推理の中でも超テッパンの「正直者を探せ」を解説しましょう。
【問題】
A~Eの5人が「自分の身長」について次のとおり発言したが、5人の中の1人だけがウソをついている。この中で「本当のことを言っている」と確実にいえるのは誰か?
A:BはCよりも身長が高い
B:AはDよりも身長が高い
C:EはAよりも身長が高い
D:CはEよりも身長が高い
E:BはDよりも身長が高い
このタイプの問題は、ほかにもいくつかのパターンがあります。
- 「誰かひとりが確実にウソをついている」という『ウソつきを探せ』
- 「マラソンの順位で正しいのはどれ?」という『誰が〇番』
今回の「正直者を探せ」が超基本形なので、まずは理屈をマスターしておきましょう。
必勝法は「図に書く」こと!
なんだか頭がこんがらがってきますが、そんな時は図に書いてみましょう。
ここでは「高い」「低い」を考えるので「>」を使います。
「大きい>小さい」の関係ですね。
この問題でわかっているのは「基本的にみんな正直者で、1人だけウソつきがいる」ということ。
そして、問題は「確実に本当のことを言っている1人」を探すわけだから、残る4人は「パターン次第ではウソをいっている可能性がある」ということ。
それなら「とりあえず全員が言っていることを『本当』と仮定する」ことから始めてみましょう。
さあ、図に書いてみます!
はい、字が汚くてすみません…
さて、この図が完成すればもう答えは目の前です。
まず、Aがウソをついているとします。
すると、BとCの順序は入れ替わりますね。
でも、すぐお隣の身長差について発言しているDは「CはEよりも身長が高い」といっているわけですから、間にBが入るだけで「CはEよりも身長が高い」という事実は揺らぎません。
順番にA→D→C→Bとウソをつかせてみても、やはり残りの説明には矛盾が生じなくなります。
ところが、Eの発言をウソにしてしまうとどうでしょうか?
BとDを入れ替えてしまうと、一番身長が高いBが一番低くなり、一番低いDが一番高くなりますよね。
そうなると、AとBの2人の発言にもウソが発生します。
あれ?
ウソつきは「1人だけ」ですよね。
ということは、Eはウソをついていないことになります。
「Eだけが確実に正直者だ」といえるため、答えは『E』となります。
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実は裏ワザ適用問題!
何度か紹介している『公務員試験の裏ワザ』ですが、実はこの問題、裏ワザ適用問題です。
裏ワザ本を含めた「独学で合格するための参考書」を紹介した記事はこちらです。
裏ワザの中には「仲間はずれが正解」の法則があります。
わざわざ汚い字で手書きの図を示したのも、実はコレを説明したいからでした。
もう一度図を見てください。
A・D・C・Bは不等号でつながって並んでいるのに、Eの発言だけはぐる~っとまわって同じ並びに入ることができません。
だから正解はE!
「仲間はずれの法則」は判断推理においてかなり高い成功率を誇っているので、ぜひ活用してください!
図示さえできればサービス問題!
判断推理は苦手意識を持っている方も多い問題ですが、「ウソ・本当」「高い・低い」「1番は誰?」などのパターンは図に書いてしまえばあっという間に答えがでます。
しかも裏ワザ適用問題ですから、サクッと回答してもっと難しい問題のほうに時間を使いましょう。
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元刑事ライターが書いているオススメnote記事を紹介
今回は「警察官になりたい!」という方に向けた情報発信というよりも、私個人が執筆している記事の宣伝…のような企画です。
警察官の仕事をしていると、いわゆるフツーの会社員として働いたり、公務員といっても市役所などの窓口で働いたりする場合と違って、日常では考えられないような経験をすることになります。
「あれはやばかった!死ぬかと思った」というヒヤヒヤの経験から、人間の闇を見るような深みのある経験まで。
今回の記事では、そんな体験をつづった私が個人的に執筆している記事を紹介させていただきます。
警察官の仕事とはどのようなものなのかを垣間見ることができると思いますので、試験勉強の合間の息抜きにご覧ください。
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スリリングな体験…「死ぬかと思った!」
警察官の仕事、とりわけ刑事の仕事は特に危険と隣り合わせです。
時には「死ぬかと思った!」と感じるような場面もありました。
ここでは、私が実際に経験した事件について紹介した記事をあげてみましょう。
こちらの3本はちょっと面白い感じのお話なので、息抜きにはちょうどいいかも…
人間の闇をみる、児童虐待の世界
私自身は詐欺事件の担当刑事だったのですが、週に1度くらいのペースですべての事件に対応する業務もおこなっていました。
その中で経験した、とっても深い人間の闇を紹介します。
最近ではこんな事件がありましたよね。
Twitterでは、数日の間、この事件の虐待動画が流れて大きな話題になりました。
この事件をみて、自分自身が体験した児童虐待の現場の様子を記事にしました。
控えめにいっても「よそでは絶対に読めない、元刑事だから書ける」といった内容になっています。
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トラブルに巻き込まれた方は必見!犯罪被害への対策
刑事としての経験をみなさんのお役に立てるには「警察に相談する前に警察官レベルの相談ができる場所」を提供することだと思いました。
警察官採用試験の合格を目指すというのも、その活動の一環です。
そしてもう一方のサポートが「犯罪被害に遭った人を助ける」ということです。
私のTwitterのアカウントでは、詐欺などの事件相談を受け付けているので、そこで集まった事件情報などをもとに記事を作成しています。
「こんなの書いて!」を聞かせてください!
いまのところ、みなさんに楽しく読んでいただけるオススメ記事はこれくらい。
なにせ、webライター業としていただいているお仕事、こちらのブログ、note記事など「書く」という業務で精いっぱいでして…
でも、みなさんから「こんなの読みたい!」というリクエストがあれば俄然はりきりますよ!
ぜひリクエストをお待ちしています!
これからもみなさんの「警察官になりたい!」という目標を応援する記事を書き続けていきますので、ぜひご愛読ください。
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前科があると警察官になれない?補導歴も関係あるの?
ブログをはじめ、私のTwitterアカウントにもたくさんの「警察官になりたい!」という方からの質問をいただくようになりました。
できるだけ的確に回答を差し上げるようにしているので、疑問などがあればぜひ投げかけていただきたいですね。
どこかの公務員専門学校のチューターよりも事実に則した回答をお返しできますよ。
先日、TwitterのDMでこんな質問をいただきました。
高校生のころ、友だちと一緒になって道端に放置されていた自転車に乗っていたところ、警察官に見つかってしまい、警察署でいろいろな書類を書かされました。
これって「捕まった」ってことですか?
もう警察官を受験しても不合格になるの確定ですか?
たしかに、こんなお悩みを持っている方は大勢いるようですね。
では、みなさんのお悩みにまとめて回答してしまいましょう!
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前科があると警察官にはなれない?
どこのサイトをみてもまるで本当のことかのように「前科があると警察官になれない」と書いていますが、果たして本当でしょうか?
まず結論を言ってしまいますね。
答えは『NO』です!
警察に事件の犯人として取り扱われた経歴がある人でも、警察官になることは可能です。
「警察官になりたい!」と希望していたのに、窃盗・横領・暴行などの事件で犯人として取り扱われてしまった。
これで将来の夢は途絶えた…
なんてあきらめるのは実にもったいない話です。
前科ってなんだ?
みなさん、警察に捕まったら「すべて情報が管理されてしまう」と思っていませんか?
まあ間違いではありませんよ、それは。
でも、なんでもかんでもひっくるめて「前科がついてしまった」と嘆くのはちょっと間違っていますね。
よく『前科』っていうフレーズが出てきますが、これってなんのことを指すのか知っていますか?
前科とは、犯罪に対して裁判所が決定した『刑罰』のことを指しています。
もう一度いいます。
前科とは「刑罰を受けた経歴」です。
なぜわざわざ『刑罰』を強調するのか…
ここがポイントですよ。
未成年の犯罪は『前科』にならない!
未成年、つまり19歳以下の少年が犯した罪は、刑罰に処することができません。
罪を犯した19歳以下の少年は、基本的には家庭裁判所の判断で処分が下されるだけで、刑罰に処されることはないのです。
一部、殺人などの凶悪な犯罪では『逆送』といって検察官が起訴する対象になることがありますが、家庭裁判所の処分は『前科』にはなりません。
ということは、スーパーやコンビニで万引きをして窃盗犯として捕まったり、放置自転車に乗っていて占有離脱物横領で捕まったり、友だちとケンカして暴行犯になってしまったとしても、前科はついていないのです。
犯罪経歴は残る!
未成年の犯罪には基本的には前科がつきません。
ただし、警察の記録である『犯罪経歴』は残ります。
犯罪経歴には、いつ、どこの警察署の管内で、どんな罪を犯して、どのような刑罰・処分を受けたのかが記録されています。
「警察に記録された」というのは、おおむねこの『犯罪経歴』のことを指しているのでしょう。
ん?
まだまだ安心できなさそうな流れですね…
前科があっても警察官になった人はいる!
いくら「それって前科じゃないよ」といわれたところで、悪いことをして捕まった経歴があれば警察官になんてなれないんじゃないのか?と思うでしょうね。
ところが、未成年のときの処分どころか、成人してから罪を犯して前科がついたのに警察官になった人は実際にいます。
「ウソをつくな!」
なんて言わないでくださいね。
だって、私自身、実は警察官になる前にある罪を犯して前科がついていたのですから。
そうです。
「前科があっても警察官になった人」とは、何を隠そう私自身なのです。
いったい、なにをやらかしてしまったのか…
そこはとてもセンシティブな内容なので秘密とさせていただきますが、バッチリ罰金刑を受けてしまいました。
実は「前科があると警察官になれない」というウワサはとても気になっていたのですが、私自身の夢だったので、そんなことは関係ない!とチャレンジを続けたのです。
どうですか?
勇気がでてきたんじゃないですか?
成人してマジの前科がついていたのに警察官に合格した私がいうのですから、きっと未成年のあなたが家庭裁判所から処分を下されたり、そこまでいかなくても警察の犯罪経歴に記録されたりしていることなんて、大したことじゃありませんよ。
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補導歴があるとマイナスになる?
前科だとかまで大げさな話じゃなくても、中には「補導されたことがあるんだけど、やっぱり試験ではマイナスになりますか?」という質問をいただくことがあります。
深夜徘徊、飲酒、喫煙…
警察官に補導されると、学校や親に連絡されたり警察署で書類を書かされたりして、なにかと面倒ですよね。
そして、なによりも気になるのが「採用試験にマイナスなのでは?」ということ。
補導された経験があると、採用試験で減点対象になるのでしょうか?
補導歴は記録されていない!
よく『補導歴』なんていいますが、実は補導に関して警察は記録を管理していません。
パソコンをピピっと叩くと「この人はいつどこで補導されたことがあります」なんて記録が出てくるわけではないのです。
少年を補導した警察官は『少年補導票』という書類を作成します。
この書類、実は紙ベースで保管されるだけで、データとして永久保存されるわけではないんです。
だから、補導されたことがあったとしても、採用試験の合格者を考査しているときに「こいつは補導された経験があるな…」と指摘されることはありません。
しかも、紙ベースでの保管ですから、一定の年数が経てば廃棄されます。
一部、少年補導を管理する生活安全課の熱心な警察官がデータ管理することがありますが、その情報は警察組織内での共有データではありません。
その警察官が業務の参考にするためにデータベース化するだけで、採用試験の評価に使われることは一切ないのです。
「補導されたから警察官にはなれない!」なんて嘆く必要はまったくありません。
ただし、繰り返し補導されるような環境や素行だと、いずれは犯罪に巻き込まれてしまうおそれは大です。
できる限り、補導されるような行動は慎みたいですね。
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前科があっても大丈夫…でも「得点が同じ」なら?
私は、前科があっても警察官採用試験に合格して、警察官になりました。
私自身の経験が「前科があっても警察官になれる!」と言い切ることができる何よりの証拠です。
ただし、採用試験において「まったく関係ない」のかといわれれば、おそらくその答えも「NO」です。
警察官採用の条件には「前科・前歴がないこと」という項目は掲げられていません。
ということは、前科・前歴があることは採用の可否においては不問だということになります。
とはいえ「前科・前歴は無視します」とも書かれていません。
前科・前歴のデータは警察でカンタンに調べられるので、採用試験の個人データには間違いなく含まれています。
もしかすると、前科・前歴がある場合は総合の評点においていく分かの減点を受けているのかもしれません。
ということは、最終的な選考の時点で、もしまったく同点の2人を比べたときに片方だけ前科・前歴があれば…
やはりそんな経歴がないほうを採用するでしょうね。
ですから、もし成人して前科がついてしまった人や、未成年のころに家庭裁判所から処分を受けたことがあるという人は、採用試験で「減点に負けない高得点」をたたき出す必要があると心得ておきましょう。
実際に私が合格したときに使った参考書を紹介します。
採用試験では面接のウェイトが重いので、面接対策もしっかりと!
前科・前歴・補導歴があってもチャレンジを続けるべし!
思わぬカミングアウトをしてしまいましたが、私自身の経験を聞けば「前科があっても警察官になれるんじゃん!」と希望をもっていただけたのではないでしょうか。
警察官採用試験は「これまではどんな人物だったのか?」を見極める試験である以上に「これから市民のために役立つ警察官になれるのか?」を評価する場です。
もし、あなたに前科・前歴・補導歴があったとしても、それを補って余りある点数をたたき出して「これから役にたつぞ!採用しないと損するぞ!」とアピールすれば良いのです。
前科があっても警察官にはなれます!
実際に前科持ちでも合格した私が断言します。
前科・家庭裁判所から処分・補導歴がある方も、あきらめずにどんどんチャレンジしてください!
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高卒で警察官になるためにやるべき!たった3つの習慣で採用試験に合格できる!
私が運営しているTwitterアカウントでは、私が警察官だったことを公表しています。
別に自慢するようなことでもないけど、隠す必要もありませんからね。
でも刑事はホントに楽しい仕事でしたね。
— 月収200万円を目指すwebライターkimiぽん (@25kimi1) 2018年11月27日
使命感に満ち溢れてましたよ。
まさに
「オレらがやらなきゃ誰がやる!」
でしたもんね。
こっちはこっちで詐欺道場でも開くっきゃないかな…
DMで採用試験対策や実際に警察官になってからの生活などについてのご質問をいただくことも多く、特に最近では
「現在、高校生なんですけど、警察官採用試験の合格を目指しています!」
という内容のものが増えています。
フムフム…嬉しい限りですね。
さて、そんな後輩たちが増えてきたので、今回は私が一肌ぬいで
「高卒で警察官になるためにやるべき!たった3つの習慣で採用試験に合格できる!」
をお送りします。
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高校生活は警察官を目指すための教養にあふれている!
現在高校生のみなさんは、日ごろ、どんな生活を送っていますか?
早朝から起きて、しっかり朝ごはんを食べて、徒歩や自転車で学校へと向かい、一日中勉強と体力づくりに努力して、夜はご飯をたべてしっかり休養し、明日への気力を充実させるために眠りにつく…
この反復こそ、まさに警察官を目指すうえでの「あるべき姿勢」です。
まず、規則正しい生活を送ることはとても大切です。
「何をくすぐったいことを!」と笑い飛ばしたくなるかもしれませんが、とてもハードな警察官としての生活を繰り返していると、自然と「頑張るときはしっかり頑張って、休むときはしっかり休む」という習慣が身についてきます。
どうせやるなら、今からやっておくに越したことはありません。
食事をしっかり摂ることも大切です。
警察官の仕事をしていると、事件対応に追われて「今日はなにも食べられなかった…」なんて日も珍しくありません。
私が駆け出し刑事のころは、朝の一発目から事件の現場にいって、すべての処理が終わって帰ってきたのが深夜だった…なんてこともありました。
まさに「今食べておかないと、いつ食べられるかわかんないぞ!」ってやつです。
- 低血圧で朝ごはんを食べる気が起きない
- やせたいので昼ご飯は抜きで…
- 夜は外食
こんな食生活を送っていると、とてもじゃないけど身がもたなくてガタがきてしまいます。
学校の勉強や体育・部活動なども、警察官になって役立つことが多くあります。
正直なところ、学校の勉強がそのまま役に立つわけではありません。
しかし「勉強して知識を習得する」という習慣は絶対に必要です。
この姿勢がまったくないという人は、残念ながら警察官に向いていないのかもしれません。
「えっ!自分は大丈夫かな…」と思った方。
あなたの得意な教科、好きな教科はなんですか?
- 歴史が好きで日本史は得意!
- ほかの勉強はダメだけど化学だけはピカイチ!
- ホントに得意な科目なんてないけど、百人一首ならスラスラいえるよ
ほら、それなら「勉強して知識を習得する」っていう基本はできていますよ。
ご安心ください。
身体を鍛えることも当然に大切。
毎日の通学、体育での基礎体力づくり、部活動での厳しい運動…
幼い少年・少女だった身体がちょうど大人の身体へと変化している高校時代に、健康で力強い身体を作ることで、大人になってからの基礎体力が身に付きます。
50m走が何秒だとか、握力が何kgだとかいうことを言っているのではありません。
身体が資本の警察官の仕事ですから、数字や点数で評価する体力よりも「健康で壊れない肉体」を持つことは警察官としての第一歩となるのです。
中学生くらいまではあいまいだった社会人としての礼儀も、高校生にもなればかなりみについているはずですよね。
ほら、高校生活って、警察官を目指すうえで必要なことがたくさん盛り込まれているじゃないですか。
だから、あなたが今日、明日、明後日と高校に通うことは、警察官を目指すうえでの重要なステップをしっかり踏みしめていることになるのです。
高卒で警察官になるためのチャンスは1年に2回
高卒の警察官採用試験は、都道府県の運用によって異なりますがおおむね2回のチャンスがあります。
まずは夏から秋にかけての試験。
そして、卒業が決まってからの補欠試験。
もちろん最大のチャンスは夏から秋にかけての試験です。
特に高卒の採用試験は、秋の段階では警察官志望で採用試験を受けていても、大学進学を併願している人が多いので、かなり余分に合格者を出しています。
一方の補欠試験は、秋の試験で合格したけど採用を辞退した人数や、年間を通じてもっと採用したほうがいいと急きょ判断された場合の増員です。
倍率は先の試験よりも厳しくなりますが、2度目の試験となれば余裕も生まれるでしょう。
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高卒で警察官になった場合の給料はどれくらい?
高卒で警察官になった場合の給料はどれくらいなのでしょうか?
引用:採用案内(警察官) | 採用情報 | 平成30年度警視庁採用サイト
こちらは警視庁の警察官採用に関する特設サイトに掲載されている初任給の情報です。
高卒の場合はⅢ類にあたるので、初任給は21万2700円。
ここから所得税の源泉徴収、共済保険の保険料などを差し引かれると、おおむね手取りは18万円程度になります。
驚くほど高くはありませんが、警察学校を卒業して警察署に配属されると最初は寮に入ることになるので、寮費を差し引いても十分に余りますね。
しかもこれは初任給ですから、実際に仕事をするようになって残業したり、結婚などで家族が増えれば手当も増えるので、20代で30万円近い給料がもらえるようになります。
もっと警察官の給料事情を知りたい方は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
警察官採用試験に合格するための「たった3つの習慣」
高校生のあなたにアドバイスさせてもらいたい、警察官採用試験に合格するための習慣は次の3つです。
- 学校の授業内容をしっかり頭に入れること
- 体育や部活動を通じて基礎体力を鍛えること
- 目上の人に敬意を払うこと
え?
たったそれだけ?
なーんだ、バカバカしい…
と思うでしょうけど、実はこれだけで採用試験に合格する能力は十分に身に付きます。
学校の授業内容をしっかり頭に入れること
高卒警察官の採用試験における学科試験の出題範囲は、高校で習う科目の全範囲です。
もし、卒業試験で「1年生から3年生までのすべての科目、全範囲を出題する」なんて言われたら…
怒りますよね、きっと。
でも、それが学科試験なんです。
だから、問題集やテキストを買ってきて勉強しようとしても、すごくキツイと感じるはずです。
しかも、3年生の進路指導で「よし!警察官採用試験を受けるぞ!」と決めた人にとっては、まだ習っていもいない範囲の問題が載っている問題集を勉強することになります。
こんな膨大な量の勉強を少しでも楽にするには、学校の授業をしっかりと聞いて、課題にも真剣に取り組むのが一番です。
いま現役高校生のあなたはとても幸せです。
だって、高卒・大卒後に社会人になってから採用試験に向けた勉強をしている人たちはみんな
「高校生のときに学校の授業を真面目に聞いておけばよかった…」
と後悔しているのですからね。
もし、今から独学で学科試験の勉強をしようと考えている人がいれば、ぜひこちらの記事を読んでみてください。
独学で警察官採用試験に2回合格した私が使ってきた参考書を紹介しています。
体育や部活動を通じて基礎体力を鍛えること
採用試験には、二次試験で体力検査があります。
とはいっても、最低ラインの成績がとれればいいので、あまり難しくとらえてトレーニングなどをする必要はありません。
まだ高校生のあなたは、体育の授業や部活動をまじめに取り組んで、基礎体力を鍛えておけばそれだけでOKです。
もし、ちょっと自信がないという人がいれば、学校から帰って1時間くらいランニングと筋トレのために時間を使ってみましょう。
少しだけ好きなゲームをする時間をガマンすればいいだけです。
社会人になってから警察官を目指すと、仕事が忙しくてたった1日1時間のトレーニングをするヒマさえなくなりますよ。
目上の人に敬意を払うこと
これ、すごく大切なので本当に日ごろからの習慣にしてください。
警察官は、誰がなんと言おうと「縦社会」です。
階級が上の者が下部の者を指揮・命令して組織が動いています。
かといって、命令が絶対だと無茶苦茶をやらされるわけではありませんが、少々無理がある命令でも信頼関係さえあればクリアできるものです。
警察官には、高いレベルの礼節が求められます。
警察学校に入ってから徹底的に仕込まれるので、まだ「警察の礼節」に慣れておく必要はないでしょう。
ただし、面接試験などでは基本的な礼節をしっかりとチェックされています。
礼節は、付け焼刃で身に付くものではありません。
面接試験の前に慌てて模擬面接の練習でなんとかしようとするから、面接室に入るときにノックや礼を忘れたり、ついうっかりと話し言葉で回答してしまったりするのです。
日ごろの生活を通じて、常に目上の人に敬意を払って礼節を正してください。
この点だけは、強い意識をもって取り組まないと身につかないので特に気を付けましょう。
いま、高校生活の中で「縦関係が厳しいなんてやってらんねーよ」と感じている人は、ぜひこちらの記事も読んでみてください。
ちょっとガードが緩むはずですよ。
夢を最短距離で手に入れる「高卒で警察官」
「あなたの夢はなんですか?」
と尋ねられて、これまでにいろいろな答えを出してきたでしょう。
- 実業家になって年収1000万円を超えたい!
- ヘアデザイナーとして活躍したい!
- システムエンジニアになって高給取りになりたい!
- プロのスポーツ選手になりたい!
いろいろな夢がありますが「警察官になりたい!」という夢は、意外にも高校生活を送る中で真面目に取り組めば最短距離で手に入る夢でもあります。
今回紹介した「たった3つの習慣」は、クラスメイトなどに知られると「なに頑張っちゃってんの?」と笑われたりもするでしょう。
でも、恥じる必要なんてありませんよ。
夢を手にするために努力している人を笑う権利なんて、誰にもありません。
要は「あなた自身がどうなりたいか?」を体現することが大切なのです。
あなたが来春には夢を手にして、警察官の制服を着ていることを祈っています。
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警察官採用試験に独学で合格するぞ!パート2【面接編】
警察官採用試験にチャレンジしている方の中には、現役の学生さんではなかったり、公務員専門学校には通っていないという方も多いようです。
『独学』で採用試験に立ち向かうことは、とても孤独で、勇気がいるもの。
私もその一人でしたから、みなさんの気持ちはとてもよくわかります。
そこで今回は、警察官採用試験を独学で攻略しようとしている方々のために、私が経験した警察官採用試験の面接について徹底解説します。
「面接試験ってなにを聞かれるの?」と不安に感じている方は必見ですよ!
今回の内容はこんな感じです
- 採用試験の面接の流れ
- 面接試験のウエイトは重たい!
- 二次試験不合格者は必見!なぜ落とされたのか?
- 面接試験の実話…
- 今からでもできる!日頃の面接対策
※今回の記事は「個人面接」のみをターゲットに紹介します。集団討論については、また別の記事で取り上げていきます。
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1.警察官採用試験の面接の流れ
警察官採用試験の一次試験に見事!合格した方には、次の選考として『二次試験』が待っています。
その二次試験の中でも特に大切なのが個人の面接試験でしょう。
面接試験は、都道府県の運用によって差がありますが、概ね30分程度の時間が設けられています。
これは想像以上に「長い!」と感じる方も多いでしょう。
面接試験がおこなわれる日は、同じ会場で『集団討論』の試験も並行しておこなわれるため、受験者をグループ分けしています。
- 個人面接が先のグループ
- 集団討論が先のグループ
どちらのグループになっても、有利・不利はありません。
ただし「気合いを入れて個人面接に臨みたい」という方なら、集団討論で気持ちをほぐしてから個人面接に臨んだほうが良い結果を生みやすいかもしれませんね。
面接会場では、待合室が設けられて進行順に係員が「では番号◯番から◯番までの人、面接室の前で待機してください」と案内してくれます。
スムーズな進行のため…という感じですが、変な緊張感を高めてくれるので気負けしてしまいそうですね。
面接室では、面接官5人くらいを相手に対応することになります。
この5人くらいとは、大体が
- 警務部の採用担当者(2人くらい)
- 警察本部の偉い人(たぶん、都道府県の部長クラス)
- 警察学校長
- 警察学校の教官
という内訳です。
真ん中が一番偉い人、そこを中心にどちらかが採用担当者2人、どちらかが警察学校長と教官という具合ですね。
5対1の面接なんて珍しくもない…かもしれませんが、警察本部の偉い人と警察学校の人が放つプレッシャーはかなりのものです。
「合格させないことを前提にしている」かのようなキツイ質問責めをくらうこともしばしば…
だいたい、警察本部で偉い人になるまでにはかなりの現場経験もしているし、警察学校長や教官もつい最近まで現場で仕事をしていた人たちばかり。
しかも、警察組織の中でのし上がる人には刑事出身が多いので、面接室の中はまるで刑事の取調べのような雰囲気になります。
しかし、これは演出です。
面接官は決して敵ではなく、むしろこれから自分たちの味方になる人物を選考しようとしている立場。
おそれず、ひるまず、堂々と対応しましょう。
2.あなどるな!面接試験のウエイトは重たい!
各試験項目の配点を公開している都道府県が多いのですが、共通していえるのは「面接試験のウエイトは重たい」ということです。
一次試験の自己採点の結果が「ちょっと危ないかなぁ…」と感じていながら、なんとか合格して二次試験に進んだという方なら、面接試験はほかの受験生に大きくリードするくらいの勢いが必要になります。
二次試験には、面接試験のほか、集団討論や体力検査、適性検査などの項目があります。
体力検査では、バリバリに腕立て伏せの回数をこなしたり、シャトルランを完走したりという受験生が目立ちますが、実は体力検査のウエイトはそんなに重たくはありません。
試験対策として体力検査に力を入れる人もいますが、体力検査は欠点になってしまわないように「ふつうにできる」という程度でも十分です。
とくに、これまで二次試験で不合格になった経験がある方は、おそらく面接の点数が低かったのだと予想されます。
3.なぜ不合格?面接試験で不合格になる理由を考えてみよう!
これまでに二次試験で不合格になったことがある方は、まず間違いなく「面接試験のできが悪かった」のだと考えられます。
ちょっと理解に苦しむかもしれませんが、もしこれまでに不合格になったことがある方なら、面接試験で不合格にされてしまう理由を研究しておく必要があるでしょう。
面接で不合格の理由① 警察官らしくない
警察官採用試験の面接ですから、いかにも頼りがいがなさそうな、覇気のない人は不合格になります。
そんな人じゃ、警察官になっても市民を守ることなんてできませんからね。
動作は折り目正しく機敏に、挨拶や返事は大きな声でハキハキと!
ごく当然のことですが、恥ずかしがっていたり、緊張して萎縮していたりすると、モジモジとした態度や口調になってしまいます。
警察官たるもの、どんな場面でも毅然と対応できないといけません。
たとえ初対面でも、たとえ面接官を相手にしているときのように「目上だ」と思われる相手に対してでも、常に自分の考えをハッキリと述べる姿勢が問われるのです。
面接で不合格の理由② 別に警察官じゃなくてもよさそう
就職活動において、第一志望オンリーで攻めていくのはとても危険な行為です。
自分の身分が『新卒』であるチャンスは、高卒・大卒のたった2回だけ。
だから、どんなに「警察官になりたい!」と思っていても、第二志望、第三志望まで見据えて就職先を確保しようとするのは当然です。
そんなことは面接官も重々わかっています。
でも「今回の試験が不合格になったとしても、ほかのところで合格がもらえればそちらにいきます」なんてことを堂々と言い切ってしまうのはNGです。
たとえウソだとしても
- 今年がダメでも、来年もまたチャレンジします!
- 今年で合格を決めるつもりできたので、ほかの就職先などは考えていません!
と言い切ってしまいましょう。
ただし「キミは後先を考えない人間なの?」という意地悪な質問をしてくる面接官がいるかもしれません。
そこは「それくらいの意気で今の面接に臨んでいます!退路のことを考えず現状に立ち向かうのが私のポリシーです!」などと上手く回避してください。
実際のところ、面接で「実は市役所の試験と並行していて、市役所が第一志望です」と言い切って合格した人もいます。
これは「ハッキリとした意思と切り返しが備わっていた」ことを高評価されたのでしょう。
なお、その人は市役所が不合格となり、晴れて警察官になったのでした。
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4.実際の面接試験の模様【筆者体験】
さて、ここまでは警察官採用試験の面接試験について、いろいろと理屈をこねて説明してきました。
ここで、筆者が体験した本気の面接試験の様子を紹介します。
筆者は
- 高卒
- 大卒
の両方で合格した経験があるので、両方を紹介していきましょう!
高卒の試験…なぜかNG回答をしても合格!
面接試験の前日まで、高校の進路指導室で面接の練習を繰り返していた私。
「だいたい、どんな質問がきてもOK!」と余裕を持って臨みました。
面接官はどの方も割と穏やかで、もしかすると「高校生程度にはあまり厳しいことを言われないものかな?」と甘くみていました。
そこに、想定外の質問が飛び込んできます。
「いきたい部署はわかったけど、じゃあ逆に『いきたくない部署』ってありますか?」
これは想定外でしたね。
そんな後ろ向きな質問が投げかけられるだなんて嘘の答えも用意していませんでした。
そこで動転した私は、言葉のオブラートを捨て去って
「はい!機動隊には行きたくありません!」
と元気に答えてしまいました…
面接官は逃してくれません。
「ふむ…じゃあなぜ機動隊には行きたくないんだい?」
もう墓穴を掘って動転している私の口は止まりません。
「た、た、体力に自信がないからです!」
後ろ向きな回答をしたうえに、さらに後ろ向きな回答を重ねてしまい、印象の自己採点は最悪です。
さすが、歴戦の面接官はそつない回答を続けても予想外の質問を投げかけてくるので要注意!
放心状態で面接試験を終えましたが、結果は見事に合格!
採点結果の詳細を知ることはできませんでしたが、回答した内容はともかくとして自信満々に「自信がない!」と答えた勢いが合格の要因だったのでしょう。
なお、このときは採用試験にも合格しましたが、第一志望の大学にも合格したので、大学に進学しました。
最終合格を得ると、合格者は都道府県の『名簿』に登載されます。
この名簿の中から採用されるため、一応は「合格しても採用されないことがあります」という注釈を受けますが、名簿に登載されたのに採用されなかったという話は聞いたことがないので心配無用です。
名簿に登載された人には「次の4月の採用で警察学校に入校してもらうけど、受け入れますか?」というお伺いの連絡がきます。
ここで「はい、ぜひ!」と回答すれば、めでたく採用です。
つまり私はここで「大学に進学するので辞退させていただきます」とお断りをしたわけですね。
はい。
こういった選択肢があるため、あらかじめ合格者は少し多めにしていると採用担当者から聞いたことがあります。
大卒7年目…まさかのラストバッター面接!
大学卒業から7年が過ぎていたころ。
当時、私は仕事が忙しいことで有名な某運送会社の社員でした。
しかも、若輩ながら10人1グループの班を任されていた立場で、なんとか休みをねじ込んで採用試験に向かう…といった状態でした。
3度目の正直で一次試験をパスして臨んだ二次試験。
背水の陣のつもりで試験会場に向かうと、その日の面接のローテーション表を見てがく然としました。
個人面接、ラストバッターじゃん!
およそ200人程度の二次試験の受験者の中でも、なぜ自分が個人面接のラストを飾ることになったのか…
もしかして、一次試験の成績がものすごく悪かったのでは?
などと辛い予想が頭の中でグルグルしていました。
受験生の控え室では、1人、また1人と試験を終えた人たちが会場を去っていきます。
なにせ1人あたり30分近い個人面接をしているのですから、時間がどんどん遅くなっていきます。
午後5時を超えたころ、控え室には私のほか、残り3人程度しか残っていませんでした。
ここで、採用担当のTさんが話しかけてくれたのです。
Tさん「最後って、めちゃくちゃ緊張するよな。」
私 「本当に…早く楽になりたいです」
Tさん「まあ、最後だと面接してる偉い人たちも疲れてきてるだろうし、楽なんじゃない?」
私 「そのほうが助かります!」
そんな雑談をしていると前の受験生が面接を終えて控え室に戻ってきました。
ここで事件が起きます。
「バタン!」
なんと、帰ってきた受験生がその場で倒れてしまったのです。
Tさんが「大丈夫か!?」と駆け寄ったところ、その受験生はこう答えたのでした。
「あんなに厳しい面接を受けたのは初めてです…」
どうやら彼は『圧迫面接』を受けたようでした。
圧迫面接とは、厳しい質問を投げかけて、その回答にも厳しいツッコミを入れられて、とにかく会話に逃げ場のないハイプレッシャーな面接のことです。
警察官採用試験の個人面接では、ほぼ五分五分くらいの確率で圧迫面接に当たります。
これも後日談で聞いたのですが、面接を始める前に面接官同士で「じゃあ、次は圧迫でいきますか」とか「次はソフトにいきましょう」などと申し合わせをするそうです。
そんなことを知らなかった当日の私は、とてつもない緊張感にトドメを刺されてしまいました。
面接を終えた受験生が倒れるなんて、いったい面接室ではなにが起きているんだろうか…
Tさんが「キミはなんとなく大丈夫そうだから、気にせずいってこい!」なんて励ましてくれましたが、まったく耳に入りません。
コンコン…
さあ、面接室に入りました。
想像どおりのハイプレッシャーな質問!
このときは面接官が5人だったので、それぞれA〜Eと番号を振って当時の面接を再現してみましょう。
なお、A〜Eの割り振りは次のとおりです。
Aさん:警務部長という偉い人
Bさん:採用担当の偉い人
Cさん:採用担当のあんまり偉くない人
Dさん:警察学校長
Eさん:警察学校の教官
〜以下、問答形式でお送りします〜
Cさん「まず、氏名と受験番号をいってください」
私 「はい、氏名はKちゃん、受験番号は◯◯◯番です」
※実際はちゃんと氏名をいいました。
Bさん「じゃあ、まず志望動機を聞きたいんだけどね、キミ、もう受験は3度目だよね?」
私 「はい、恥ずかしながら、過去2年は一次試験で不合格になっています」
Bさん「うんうん、つまり過去2年は勉強不足だったってこと?」
私 「はい、そうとしか答えようがありません」
Bさん「ふーん、その程度なの?で、なんでそうまでして警察官になりたいの?」
私 「はい、警察官になることは、幼い頃からの夢であり具体的な目標でもありました。会社に入り、社会人経験を積みながらもやはり夢を捨てきれずにチャレンジしています」
Bさん「それなのに、過去2年は勉強不足って…それって中途半端なんじゃないの?」
私 「はい、過去2年は勉強法が悪かったので、今年はそれを改善したところ、一次試験を突破できました。ここまでは成功していると感じています」
Aさん「キミは警察官になったら困っている人を身を呈してでも助ける自身はあるかい?」
私 「はい、もちろんです!」
Aさん「それは当然だよね…じゃあ、今日この後、帰りに立ち寄ったコンビニで目の前で強盗が発生したとすれば、どう対応するの?」
私 「もちろん、身を呈してでも強盗を捕まえます!」
Aさん「そうなの?怖いでしょ?だってキミはまだ警察官じゃないんだよ?仕事でもないし給料がもらえるわけでもないのに、わざわざそんな正義漢みたいなことする必要あるの?嘘くさいなぁ…」
私 「たしかに怖いですが、警察官採用試験を受験している以上は警察官と同じ立場で行動をするべきだと思います」
Aさん「いやいや、あんたナニサマだい?なんの権限もないのに、そんなことされても迷惑だよ。自分で解決できなかったらどうするのさ?」
私 「はい、そのときは110番通報します!」
※Aさん、非常に困った顔をする…
Dさん「警察学校ってすごく厳しいところだけど、ついてこれる?」
私 「はい、警察官になるためなら厳しい訓練でも耐え抜いてみせます!」
Dさん「みんなそういうから採用するのに、必ず脱落者が出るんだよね…ホントに大丈夫なの?採用して警察学校で辞められちゃうと税金のムダ遣いになるし、その程度の覚悟なら辞退してもらったほうがいいんだけど?」
私 「いいえ、採用していただければ、絶対に耐え抜いてみせます!」
Eさん「1日に10kmは走ることになるし、毎日柔道・剣道や逮捕術の稽古があって、ハッキリいってものすごくキツイぞ?本当に大丈夫か?」
私 「はい、厳しいものだとは思いますが、歯を食いしばってでも耐えてみせます!」
Eさん「ふむふむ…」
〜面接終了〜
こんな感じで、A・B・Dの3人は圧迫型、C・Eは事務的…といった印象でした。
どちらかといえば圧迫型の面接だったといえるでしょう。
5.これからできる「独学でできる面接対策」
実際の問答をみていただければわかるはずですが、私は必ずすべての質問に対して「はい」という返事から回答を始めました。
この「はい」という返事の一呼吸はとても大切です。
面接官に対してハキハキとした印象を持ってもらうだけでなく、ワンテンポの『考える時間』を稼ぐことができます。
また、これは基本中の基本ですが、複数の面接官のうち、会話をしている1人のほうに身体を向けること!
顔・首だけでなく、お尻からヒザの向きを変えて、会話をしている1人のみに正対しましょう。
このキビキビとした動きは、面接官に対して非常に好印象を与えます。
警察官は、階級の昇任試験でも必ず面接試験がありますが、ここでも「身体を向ける」というのは基本動作になります。
採用試験の段階でこれを実践できれば「お!コイツはちゃんとできてるぞ」と感じてもらえるでしょうね。
まず日頃から
- 目上の人と話すときには「はい」という返事から会話を始める
- イスに座った姿勢から、正面・右斜め・右斜め奥・左斜め・左斜め奥に正対する動きを練習する
という2点を練習してみましょう。
また、日頃から座り姿勢で
- 胸を張る
- アゴを引く
- ヒジをはってこぶしを軽くにぎりヒザの上におく
- ヒザはこぶし1個分あける
- 左右の歩幅は自然に、つま先は話している人の方へ
という基本姿勢をつくる練習もしておきましょう。
頭ではわかっていても、いざ、緊張して頭の中が真っ白になってしまう場に臨めば、ちゃんとできていたのかさえ覚えていないもの。
そこでモノをいうのは「身体に染み付いた反射」ですから、ちょっとした空き時間を活用して練習をかさねておくべきです。
面接のガイドブックなどをみると、よく出る質問の一問一答などが紹介されています。
これらの一問一答をみて、頭の中で考えるだけではNG!
必ず小声でも声に出すことを心がけてみましょう。
採用試験だけでなく階級の昇任試験の面接試験をかさねてきた私の経験からいって、声に出す練習をしていないとどんなに頭に入っていてもスムーズに口からは出てきません。
これは絶対です。
どんなに「自分はペラペラと話すことができる」と思っていても、面接官は本物の取調べを重ねてきた歴戦の警察官です。
ごまかしても本当の自分を見透かされてしまうので、自分らしさを全力で表現できるように日頃から反射訓練をかさねておきましょう。
6.独学だけで面接試験をパスするぞ!
警察官採用試験の勉強は、独学だけでも十分に対応できます。
この理屈は学科の一次試験も、面接メインの二次試験も同じ。
むしろ、日頃の人間性を前面に押し出すだけで済むのだから、二次試験の勉強・練習のほうが楽です。
面接試験の一番怖いところは「どんなことを聞かれるんだろう」とか「どんな雰囲気なんだろう」という疑問が膨らんで不安になってしまうことです。
そういう意味では、ここで疑問の多くを解消してしまったみなさんはほかの受験生よりも「一歩リードしている」といえるでしょうね。
面接試験の不安を取り払うことができれば、あとは一次試験の勉強に集中するのみ!
まずは一次試験を突破できるように準備をかさねながら、空いた時間で面接に向けた練習をしていきましょう。
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