【学科演習】警察官採用試験の判断推理・その1「正直者を探せ」
2019年3月も終わりに差しかかってきました。
当ブログの読者の方やTwitterのフォロワーの方からも
「そろそろ勉強を始めないとやばいですか?」
というご質問をいただくことが多くなってきましたね。
そこで今回からは【学科演習】と題して実際に警察官採用試験で出題されてきた過去問をアレンジして「1回につき1問だけ」を解説していきます。
私が教える警察官採用試験合格への必勝法は『過去問』にこだわることなので、みなさんのお手伝いになれるはずと確信しています。
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判断推理のテッパン「正直者を探せ」
学科試験の多くは、学校で勉強したことがある分野ばかり。
いわば『おさらい』的な問題が多いわけですが、学校で習うことがない公務員試験特有の問題といえば『判断推理』や『数的推理』です。
今回は判断推理の中でも超テッパンの「正直者を探せ」を解説しましょう。
【問題】
A~Eの5人が「自分の身長」について次のとおり発言したが、5人の中の1人だけがウソをついている。この中で「本当のことを言っている」と確実にいえるのは誰か?
A:BはCよりも身長が高い
B:AはDよりも身長が高い
C:EはAよりも身長が高い
D:CはEよりも身長が高い
E:BはDよりも身長が高い
このタイプの問題は、ほかにもいくつかのパターンがあります。
- 「誰かひとりが確実にウソをついている」という『ウソつきを探せ』
- 「マラソンの順位で正しいのはどれ?」という『誰が〇番』
今回の「正直者を探せ」が超基本形なので、まずは理屈をマスターしておきましょう。
必勝法は「図に書く」こと!
なんだか頭がこんがらがってきますが、そんな時は図に書いてみましょう。
ここでは「高い」「低い」を考えるので「>」を使います。
「大きい>小さい」の関係ですね。
この問題でわかっているのは「基本的にみんな正直者で、1人だけウソつきがいる」ということ。
そして、問題は「確実に本当のことを言っている1人」を探すわけだから、残る4人は「パターン次第ではウソをいっている可能性がある」ということ。
それなら「とりあえず全員が言っていることを『本当』と仮定する」ことから始めてみましょう。
さあ、図に書いてみます!
はい、字が汚くてすみません…
さて、この図が完成すればもう答えは目の前です。
まず、Aがウソをついているとします。
すると、BとCの順序は入れ替わりますね。
でも、すぐお隣の身長差について発言しているDは「CはEよりも身長が高い」といっているわけですから、間にBが入るだけで「CはEよりも身長が高い」という事実は揺らぎません。
順番にA→D→C→Bとウソをつかせてみても、やはり残りの説明には矛盾が生じなくなります。
ところが、Eの発言をウソにしてしまうとどうでしょうか?
BとDを入れ替えてしまうと、一番身長が高いBが一番低くなり、一番低いDが一番高くなりますよね。
そうなると、AとBの2人の発言にもウソが発生します。
あれ?
ウソつきは「1人だけ」ですよね。
ということは、Eはウソをついていないことになります。
「Eだけが確実に正直者だ」といえるため、答えは『E』となります。
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実は裏ワザ適用問題!
何度か紹介している『公務員試験の裏ワザ』ですが、実はこの問題、裏ワザ適用問題です。
裏ワザ本を含めた「独学で合格するための参考書」を紹介した記事はこちらです。
裏ワザの中には「仲間はずれが正解」の法則があります。
わざわざ汚い字で手書きの図を示したのも、実はコレを説明したいからでした。
もう一度図を見てください。
A・D・C・Bは不等号でつながって並んでいるのに、Eの発言だけはぐる~っとまわって同じ並びに入ることができません。
だから正解はE!
「仲間はずれの法則」は判断推理においてかなり高い成功率を誇っているので、ぜひ活用してください!
図示さえできればサービス問題!
判断推理は苦手意識を持っている方も多い問題ですが、「ウソ・本当」「高い・低い」「1番は誰?」などのパターンは図に書いてしまえばあっという間に答えがでます。
しかも裏ワザ適用問題ですから、サクッと回答してもっと難しい問題のほうに時間を使いましょう。
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