ついていける?法律の知識がゼロでも警察官になれる!
みなさん、こんにちは!
元刑事のKちゃんです。
突然ですが、警察官を目指しているみなさんは『法律』の勉強には自信がありますか?
警察官になると、たくさんの法律を駆使しながら仕事をすることになります。
ただ、こう伝えるだけでアレルギー反応が出てしまう人もいるでしょうね。
そう感じることで
「自分は警察官は不向きなんじゃないかな…」
と落ち込んでしまうかもしれません。
しかし、心配は無用です!
仕事の知識なんて実践あるのみ!
なんてことはよく言われますが、警察官に必要な法律の知識もまったく同じ。
事前に法律の勉強をしておく必要なんて、全くありません!
今回は
- 法律って、ぶっちゃけ苦手
- 法律アレルギーで自信がない
- やっぱ法学部とか有利?
というみなさんのために、警察官と法律の知識の関係について紹介していきましょう。
今回の疑問
- 警察官になるためには法律の勉強をしておいたほうがいい?
- 法律の知識ゼロ!そんな自分でもついていける?
- 実際のところ、警察官の人は法律に詳しいの?
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1 警察官になるためには法律の勉強をしておいたほうがいい?
もう、みなさん不安になってしまうので、先に結論を述べてしまいましょう。
警察官になるために、法律の勉強をしておくことは、ハッキリ言って
時間と労力の無駄
としか言いようがありません。
もし、採用試験の勉強をする合間に刑法や道路交通法の勉強をしている人がいれば、すぐにやめて結構!
「警察官になったら必要になるんだし」なんて気負う必要はありません。
そんなヒマがあったら過去問を一問でも多く勉強するほうに時間を割いてください。
実際のところ、法律に馴染みがあることはひとつの強みにはなるかもしれません。
一口に『法律』といっても、法律にはいろいろなものがあります。
現在の日本では、日本国憲法を頂点にして、法、令、規則、条例など、約2000種類の法律が存在するといわれています。
これらの全てに精通することはまず不可能ですが、法律には対する馴染みがあれば
「法の条文を読み解く力」
が身についているはずです。
多くの人が「法律は苦手だ」といっている最大の理由は
「条文を読んでも、意味がわからない」
からです。
言い回しや慣用が特殊すぎて、一般の方がいきなり条文を読んでも何をいっているのか理解できないでしょう。
そういう意味では、これまでに何かしら法律には関わってきた人や、条文を読み解くという意味ではアドバンテージがあるかもしれません。
ただし、条文を読み解く力と、法律を実務の中で活かすことはまったく別のスキルです。
法学部出身の人が著しく有利なんてことはないので、よほどの余裕がなければ予習はやめておきましょう。
2 法律の知識ゼロ!そんな自分でもついていける?
警察官に必要な法律は、ざっと挙げてみるとこんなにたくさんあります。
警察官になりたいと考えている方の中には
「将来は刑事になりたいから、道路交通法なんて勉強する必要がない」
なんてすでに目標が定まっている方もいます。
それはそれで良いことなんですが、全て警察学校で基礎からちゃんと教えてくれます。
徹底して学習するので、基礎知識なんて必要ありませんよ。
それに、全ての法令に精通していないと警察官としての業務ができないわけではありません。
日頃の活動には
・警察法
のいくつかの条文がしっかりと理解できていればOK!
その法令の全てを理解している現役警察官なんていないし、もしいたとしても、それはもう現場レベルからかけ離れている人でしょう。
警察官は、常に勉強の繰り返しです。
新たな事件に取り組む際には関係法令の必要部分をしっかりと勉強します。
わからないことだらけなので、法令の解説書などを常にデスクに置いています。
法律に詳しい=条文を丸暗記している
ではないのです。
適用できる部分を理解して、適切に解釈することができれば、丸暗記する必要なんて全くないのです。
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3 実際のところ、警察官の人は法律に詳しいの?
ぜんぜんそんなことありませんよ笑
試しに「◯◯法の第◯条を暗唱してみて」といってみましょう。
全然答えられませんから…
こんなことをいうと「大丈夫?」と心配してしまう方が多いかもしれませんが、法律に詳しい警察官なんてそうは存在しません。
それよりも必要なのは「法律を正しく解釈して運用すること」です。
丸暗記しても、実際のケースにどうやって適用させるのかが理解できていなければ話になりません。
それじゃただの物知りですよね。
だから、警察官の法律の勉強は、条文が云々ではありません。
- この条文のこの部分はなにを指しているのか?
- どういったケースが該当するのか?
などを正しく運用するための実例を想定した勉強をします。
現場で判断できなければ、すぐに無線や電話で問い合わせて正しい判断を仰ぎます。
そうすることで、法律を正しく運用しているのです。
警察の業務は常にチームプレーですから、個人が法令に詳しいことを重視するわけではありません。
たとえ警察学校を卒業したばかりの新人でも、チームでフォローしますから安心して市民の前に立つことができるでしょう。
4 お悩みをまとめてみると…
結果、警察官を目指してるみなさんが感じているような「自分って法律のこと詳しくないから…」という悩みは、全くもって心配無用です。
抵抗感を持つ必要もありません。
どんな仕事でも、なんらかの法令の規制を受けるものです。
建設業であれば建築基準法であったり、運送業であれば道路交通法であったり、銀行員なら銀行法や金融業法であったり…
とりわけ扱う法令が多いというだけで、特別に警察の業務だけが法律に精通する必要があるわけではないのです。
警察官の業務に必要な法律の知識は、ほとんど全員が「知識ゼロ」からスタートします。
警察学校でしっかりと教えてくれるので、心配はまったくありませんよ。
警察官を目指している間は、興味をもって余暇で基礎知識をためる以上に法律の知識を勉強するのではなく、採用試験に合格することだけを目標に頑張ってください!
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